こんにちは。馬場菜摘です。
気温の変化が激しく、服装に悩んでしまいますね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
昨日は友人である杉村美咲さんの「杉村美咲 Flute Solo Recital 〜音に満ち、調べに染まる〜」を聴きに行きました。
私は無伴奏がなかなか好きで、サックスだけでなくチェロやフルートもよく聴いています。
G.P.テレマン「無伴奏フルートのための12の幻想曲」を三部構成として解釈した場合の最後の4曲を主軸とし、調性を介して様々な無伴奏の楽曲と紡がれるプログラム。
調性というのはこの作品を語るうえで重要視される部分です。
今ほど楽器が精密なものではない頃、特定の楽器のためにこれほど多くの調性で1つの作品群を作るというのは大変画期的なことでした。
テレマンをゆっくり味わえたこともですが、その他の楽曲も大変素晴らしいものでした。
個人的にブームのマラン・マレ。
初めて聴くカルク=エラートのソナタ・アパッショナータ。
教会の広がりのある響き。
柔らかなステンドグラスの色彩。
そんな中でバッハの無伴奏チェロ組曲1番やイベールの小品を聴く。
なんて幸せな土曜日の昼下がり。
プログラムもこだわりとあたたかみを感じました。
フルートの作品群を辿る時、バロックまたは近代以降という形で辿ることになります。
というのも、古典派やロマン派では複雑な音楽様式やより大きな作品が主体となっていきます。
そのため管楽器の楽曲は全盛とは言えず。
(例外もありますが)
その時代に代わる新たな流れが出てきて、再び管楽器は脚光を浴びるのです。
サックスが生まれた少し後、楽曲が次々生まれていくのも近代から。
ああ、サックスも管楽器の歴史にいるのだな。
そしてこれからも続くクラシックの歴史にちゃんと今いるのだな。
なんて、壮大なことを思ってみたりしました。
それを考えると、サックス奏者がバロックをやるのも至極当然といえばそうなのかもしれません。
テレマンやバッハはサックスでも演奏される機会の多い作品です。
とはいえやはり楽器が違えば全く異なる様に聴こえるもので。
演奏するうえで楽曲の構造や理論的なもののほかに考慮すること。
作者の個性、楽曲の分類、時代、地域、宗教、総じて文化的背景。
サックスで吹くときに足りないと感じる部分って何だろう、と更に頭をぐるぐるさせていたのでした。
いつかそれを表現できたらと思います。
私はお客様の感じるままに、その音楽の世界に浸っていてほしいと願っています。
ですが、ただ何もなく感じるままにと言われても難しいと思います。
そのため以前の演奏会ではタイトルを手がかりに聴いていただいたり、普段は司会進行でのお話に手がかりを織り交ぜています。
演奏会のテーマというのは、奏者の音楽解釈を土台にその演奏会において特筆して表現したいものでもあり、音楽を楽しんでいただくための手がかりのご案内でもあります。
演奏会もしばらく間が空きますので、是非このブログでもその手がかりをご案内できればと思います。
つい、文字数が多くなってしまいましたね。
来週は短めに、新しい編曲譜の話でもしましょう。
では。