
こんにちは。馬場菜摘です。
寒くなったかと思えば暖かくなったり、皆様お元気でしょうか。
先日衣替えをしましたが、少し早かったかもしれないと今日の陽気に思っていたところです。
さて、先日お知らせをいたしました11月のコンサート、すでにご予約いただきました皆様ありがとうございます。
今回来られない方も応援のメッセージを頂きまして、大変嬉しく思っております。
今回のコンサートはタイトルにある通り「音の映す情景」に思いを馳せるコンサートです。
曲のタイトルから想像していただいてもOK。
例えば「亜麻色の髪の乙女」ってどんな乙女?それでその乙女は何をしているのだろうか。美しいのか?そもそも人間か?女神か?妖精か?
メロディーやリズム・拍子から想像してもOK。
凄く寂し気で悲し気なんだけど、なんでこんなに美しいメロディーなんだろう。どんな場面で、何を誰を思って書かれたのだろう。
はたまた、ずいぶん民族的なメロディーに変わった拍子の取り方をする、これはいったいどこの民族音楽を模したものだろうか、などなど。
いっそ全然関係なくてもいいのです。
ぱっと、この曲は黄色だ!と思ったのならば、どんな黄色で、どんなものに似ていて、でもこの辺は黄色ではなくオレンジのグラデーションだな…あ、あっちから緑色の三角形が転がってきた!などなど。
私はあまり理論的なことを楽しみに音楽を聴いたりするのは好きではなく、理論は演奏者が作曲家の意図を汲むために知っていれば良いと思っているので、自由に聴いていただきたいと考えています。
ただ自由にと言われても何かヒントが欲しい、と思われる方も多いはずです。
どうしてもクラシック、特に歌詞のない音楽の時には聴き方が難しいと思います。
しかし、クラシックにおいても何かを題材があるものも多くあり、そうなると曲名にも反映されていることもあります。それを手がかりにしてみるのもひとつの手。
あるいは曲調に現れていることも多くあります。それを探してみるのもまたひとつの手。
コンサートというのは視覚情報が足りないため、どうしても目が暇になるのですよね。
ですので、実際の映像ではないけれど、映像イメージを自分の頭の中で構築して再生する。イメージであれば、その中を散策したり、登場人物にストーリーを与えたりもできるわけです。
そうしている間に目をつむってうとうととしてしまうかもしれませんが、それでも良いのではないでしょうか。
想像の世界を紡ぐために音という情報を耳は取得し続けているのですから、うとうと=眠っているというわけでもないと思います。
きっとそれはそれで頭は結構使うはずで、心は栄養を得るかもしれませんが糖分補給が必要になるかもしれませんね。
帰りにカフェに立ち寄ってケーキでも食べて回復したらばっちりです。
ちょっとワークショップのような頭の体操のようなところがありますが、いたって普通のコンサートですので肩ひじ張らずに、むしろこの人の演奏会は頭の中はとっても自由なんだなと思っていただければと思います。
ぜひご来場お待ちしております。
また選曲や準備など演奏会についてのお話を出来たらなと思います。
では。